アイスモナカ

 東大阪市の近鉄永和駅近辺は、お役所が集っています。会社を立ち上げて以来、やれ法務局だ税務署だ社保庁だ、と書類持って通うことが多い地域です。

 今日、商工会議所に向かう途中、市民会館の横を抜けた辺りで、小さな店名に気付き足を止めました。

 『ゼー六』。

 ……というと、堺筋本町の、あのアイスモナカ屋さん?

 メニューを見ると、「アイスモナカ」100円の文字。続く200円の「珈琲モナカ」や「抹茶モナカ」は記憶にないので、新しい商品?

 喫茶は無い様子。とりあえず窓口から持ち帰りを注文してみたところ、その場で中身を詰めてはくれなかったのだけど、持ち帰りの時間を尋ねてから新聞紙でくるんでくれる(保冷剤は使わない)あたりが、間違いなくあの『ゼー六』さん!

 店番のお婆さんに「お店、本町にもありますよね?」と尋ねたら、やっぱりそうでした。

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 この形! まぎれもない『ゼー六』さん! ちなみにこれは珈琲モナカです、アイスモナカは皮が白くて、より清廉な印象です。

 アイスモナカは、堺筋本町のお店と同じお味に感じました。

 このアイスモナカの20年来のファンなのです。最近は年一くらいの頻度でしか食べる機会がなかったので、近場に店舗があるのを知れてとても嬉しい!

 10代前半の頃、本町の証券会社に行くたび、帰りに食べた思い出の味でもあります。当時は70円くらい(店のおっちゃんが七百万円と言っていたか八百万円と言っていたか思い出せない)だったかな?

 あの、インターネットがまだ見えなかった時代、ファミコン&電話回線で株取引したりした、バブルへと繋がる熱さを、しみじみ懐かしく思い出しました。あの頃がなければ、今の会社も自分もないと言えるので、この再会がなんだか妙に嬉しいです。

 今年、わりとこの道を往来していたのに、この店の存在に全く気付いていなかったのが情けない。周囲を眺める余裕も無かったんだなぁ……。

 これから役所通いの際には、帰りに『ゼー六』さんのアイスモナカを食べることを楽しみに、心の余裕を持とうと思います。


 ちなみに『ゼー六』とは身分、太刀、学、禄(給与)、閥(家柄)、引(コネ)、上方商人が「商売に六つの贅沢な物」とする心意気から名付けた店名だそうですよ。この記事を書く為に店名を検索してみて、今日初めて知りました。20年前の自分に教えてあげたい。

 本当に今って、便利な時代です。証券会社に通う必要もなくなったし、大抵の調べ物はインターネットで目処くらいつけられる。お役所へ書類持っていく必要が無くなる時代も、言ってる間にすぐ来るんでしょうね。

Filed under: つれづれ — 陣内 18:15
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