おかしいなと思ったら/不織布マスク
調子が悪いと思っていたら、どうも風邪をひいていたようです。
治ったらスッキリサッパリしました。スランプなのかと思って悩んでましたが、単に脳がまともに働かなくなってただけでした。
妙な寒気がするとか、サウナに入っても汗が出ないとか、頭蓋骨の内側がツキツキ痛む感じとか、ずっとおかしいとは思ってたんです。
考えてみれば、あれもです。(以降、下品注意)
──先日、移動中の車内で、私は企業ノベルティ(社名入りのボールペンとかタオルとか)のパンフレットを見ていました。
そしたら、不織布マスクも作れるってあったんですよ。
新型インフルエンザ騒動の時に皆が皆で装着していたあのマスク、そこに四色カラーで何でも刷れます、と。
へー、そりゃ面白い。何といってもマスクなので人目につくのが良いね、と興味が湧きました。
うちの社で作ることはないだろうけれど、想像するのは楽しいです。マスクの隅の方に社名や商品名を入れたり、思い切って商品パッケと類似の派手なデザインにしたりとか……。
続いて私の想像は、「もしかすると冬のコミケで、企業ブースや大手サークルからオリジナルの不織布マスクが配布されて、早速その場で装着して歩く人が見られたりするのかも」と飛躍しました。
しかし、フルカラーで刷れるとはいえ……マスクです。大抵の不織布マスクって、顔の形状に添わせる為に、折りたたんで整形してあるじゃないですか。印刷されるのがキャラ絵では、装着した時に折り目がみっともなく広がって、せっかくの原画が台無しになること間違い無し。
「これ、繊細なイラストより、シンプルに、太字ゴシックの文字ネタとかのが面白いですよね」
そんなことを言って、私は懸命に文字ネタを考え始めたのです。
マスクに印刷されてたら面白い文字ネタとは何だ? コミケで歩いてる人のマスクに書いてある文字を考えてみよう!
「腐女子始めました」「オタク」「ひでぶ」「やおい」「見ちゃらめぇ」「狩猟中」「(・∀・)」「第壱話(※極太明朝で)」
周囲とアイデアを出し合うのですが、……なんかピンと来ない、平凡な気がする……。
まぁ、実際には企業名やサークル名、商品名、マスコットキャラだとか、ロゴやマークが無難でしょうね……と話がまとまりそうだったところで、私の頭に雷が落ちたのです。
そうだ! 不織布マスクのあの形状を最大限に活かす単語があるよ!
「くぱぁ」
目を輝かせて「これしかない!」と主張する私に、友人達は「陣内さんが壊れた」と冷静に対応してくれて、今思えばあの時、既に風邪で思考がおかしくなってたようです。
「何を言ってたんだろう私は」と今なら冷静に馬鹿にできます。
ところで、本当に冬コミでは不織布マスクを配布するサークルや企業が出ると信じています。だって話題性も宣伝力も巨大紙袋より上の配布物だと思うので! どんなアイデア・センスが投入されるのか、勝手に楽しみにしているのですよ。
……こんなことを真面目に考えるのは、まだ風邪で頭が変だからでしょうか。